夏の家

所在地:千葉県長生郡  用途:住居(別荘)  種別:リノべーション  延床面積:70m2

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千葉県一の宮海岸近くの別荘の改修計画。既存は軽量鉄骨造の平屋建て。

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既存躯体に殆ど劣化は見られず、フレームのみはそのまま利用している。この為内部は構造体から解放され、自由なプランが可能な状態となっていた。南側は庭に面して開放的なパブリックルームとバスルーム。北側はプライベートな2室のベットルーム。

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各室は大きなラワン合板の建具で間仕切り、普段は開け放って使う事で『大きなワンルーム』として利用する事が可能である。

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パブリックルームの床の中央部を30㎝落とし込んでいる。床に座ったり、縁に腰掛ける事でアイレベルが下がり、新しい庭との関係性が生まれる。別荘という場所の必要とする『非日常性とくつろぎ感』を併せ持つ空間を目指した。壁の位置・開口部と建具の寸法・天井の高さ・通路の幅・床を下げる範囲など、すべては既存の鉄骨フレームのグリッドに沿って決定されている。

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周辺環境に対する開口の役割を見直し、採光/換気/防犯性に加えて如何に気持ちの良い庭を室内に取り込む事が出来るかを考えた。庭に面する開口部を増設し、室内の床から連続したレッドシダーのデッキを庭に製作している。

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ベットルームの間仕切り壁には、『赤色』を施している。あたたかい季節になると生い茂る庭の樹木を色の関係性によって効果的に室内に呼び込む為の『仕掛け』である。

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3台のテーブルは建具と同じラワン合板のオリジナルデザイン。三角形の脚は天井に露出した鉄骨トラスとリンクしたデザインとなっている。脚を折りたためばキッチン横の床下に収納する事が可能。

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床はオイル仕上げのベンチーク無垢材、落とし込んだ部分には座り込む事を想定してスウェーデンのビニル織物シートを採用している。

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プリミティブな電球をぶら下げたようなペンダントライトはランダムに配置し、天井の勾配に応じて高さが自然に決定されている。

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キッチンの収納兼作業カウンターはステンレス貼り。素朴なラワン合板の質感とは対照的なメタリック素材を合わせている。

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天井に露した既存の鉄骨フレームはライトグレーに塗装。

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真っ白いバスルームは海から戻るとテラスから直接アプローチする事が可能。

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パブリックルームの壁の一部をスクリーンとして塗装している。シアタールームとして利用したり、夜になればテラスからの鑑賞も可能である。

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幅7.2m奥行3mのレッドシダーのデッキテラス

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テラスと同じレッドシダーのフェンス

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道路側は既存にあった『玄関』スペースを無くし、防犯性を考慮した換気用のスリット窓を設けている。

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既存

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一の宮海岸