岩淵町プロジェクト コトイロの家 シェアキッチン棟

東京都北区岩淵町 赤羽から徒歩10分程度のこの場所に、地価が高い東京23区内では珍しいアパート群がある。

この一街区には築60年以上を経過した木造アパートが数棟、その木造アパートを建て替えた築10年程度のアパート棟が数棟

それらにはさまれなんと建築家が設計したアパートまで混在している。

そしてそれぞれの建物の間のスペースが都内とは思えぬ程広い。 この余白だけでも都心の感覚では新築ができてしまえる程のスペースがあった。

これだけの敷地があれば容積率をいっぱいまでつかって高い地価をどうにか活用しなければ。と 普通なら考えてしまいそうだが、オーナー経験の長いクライアントは

そうは考えなかった。

都内でさえ人口減少の心配も見えはじめた現在では、新たに大きな建築をつくる事は長期的に見てけっこうなリスクなのでは?

味けのないキレイなマンションをつくっても新しいコミニティもうまれない。

ならば今あるものにテコ入れをしてどれだけ人が集まってくれるのか?からまずはじめたい。というヴィジョンから計画はスタートした。

計画途中にこのエリアごとマネジメントしていこう。という運営チーム岩淵家守舎がたちあがる事となり、この建物も賃貸住宅で再活用が目的だったが、住民や地域の人とのコミュニケーションの場 シェアキッチンとしてつかっていく事に変更となった。

まずは人から変え(新たな人が加わり、今いる人のマインドもかわっていく)この街区が変わり、周辺の街にも波及していく そんな目的のための新たな場 としてこのシェアキッチンが

活用されていく予定となる。

今回私達krewarchitects ではオーナー出資の建築工事部分 業界でいうところのA工事部分の 設計、監理を担当した。

内装関係などのC工事部分などはこちらの共用キッチン棟では岩淵家守社としてDIYで仕上げていくという区分になる。

ーアパート棟のほうの紹介もご覧下さい。

http://krew-a.com/?p=2703

ー物件の概要は東京R不動産のwebでも詳細ご覧いただけます。

https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=1512

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既存アパート群の中に生まれ変わったキッチン棟が現れる。

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A工事として建築的な性能を新たに15年から20年以上のばせるように設計した。

具体的には耐震性、断熱性、防水性 などの性能を現代の建物に近づけるのがまず最優先された。

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建築的なA工事部分にまず予算を割当てたため内装は基本的に仕上はない。

一部構造補強にもつかわれているベニヤがそのままあらわしとなっている。

そこに既存の力強い梁、柱などが一部露しのままになっている。

今後なにかを塗る。貼る。 などといった事はDIYにて仕上がっていき変わっていく予定。

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つりは禁止のようです。

BEFORE

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