中町の住宅 avobe the average House

所在地:東京都  用途:住宅  種別:新築  構造:木造  延床面積:97.70m2内駐車場16.56m2 容積対象延床面積81.14m2

土地価格の高騰によって細分化されていく敷地になりがちな、都心などでよく目にする細長い三階建て住宅。

敷地の割り方も道路に接する面を最低限にして割っていくため、どうしても細長い敷地に細長い建物を建てざるをえないケースになりがちである。

都心でよく目にするこの敷地と建物、土地を購入し建物をそのまま不動産屋さんの用意する建物プランなるものにおまかせする場合、我々設計事務所からすると

びっくりするような価格のものが多い。 土地値段が高いので一般的なローン金額では建物の費用をおさえるしかないようになっている。

そんな中 我々設計事務所に設計をまかされるケースもある。 参考プランと金額がでている場合、そこから建物が2倍の金額になりました。

とはなかなかいかない。もしそうであった場合どこがそんなに違うのか?がわからないと依頼する事はむずかしいだろう。

しかし簡単に2倍近くなってしまいそうなくら元の金額は安いのである。

そんなよく都心にある細長三階建て。そこに設計事務所で建てた場合、どう違うか?価格はどうなるのか?などを熟考した

平均よりちょっとだけ上 の住宅を目指したプロフェクト。

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外壁はガルバニウム鋼板 の サイディング

できるだけ既製品を活用する事でコストをおさえていく。

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どうしても既製品でまかなえない所だけ製作するものを使用。

ポストや宅配ボックス、インターホンを設置するところは鉄板で製作

玄関扉、サッシなどは全て既製品を使用

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ガレージ

床は基礎の土間コンクリートのままとしてコストをおさえる。

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リビング

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キッチン

オーダーではなく既製品を使用

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階段は鉄骨で製作

木造三階建てなので準耐火建築物となるため階段は鉄骨階段を採用

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敷地面積や延べ床面積が小さいため 形態規制ギリギリまでつかわなければならない。三階の個室は屋根のなかに部屋があるような

形となり一面、または二面の壁というか屋根が傾斜している。

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こちらは一面が傾斜している。すこしでも空間を稼ぐため天空率という緩和を活用しドーマー窓とした。

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三階はすべて傾斜壁 (屋根)
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極力既製品を活用したり、無理な形状をさけたりしてコストをおさえ、かぎられた敷地や予算的な条件でどこまで魅力的な建物ができるか?

よくある細長住宅とどこがちがうのか?

などを常に意識しての設計でした。

一般的な建て売り住宅、売り建て住宅と比較しても、価格的にも内容的にも十分満足できる建物をつくれるケーススタディとなりました。

平均よりもちょっと上 の住宅となりました。