krew architects : クルー建築設計事務所

不動前のマンション101号室

所在地|東京都目黒区
面積|65㎡
用途|住宅
種別|リノベーション
設計・監理|クルー建築設計事務所 川原崎唯史
撮影|クルー建築設計事務所 川原崎唯史
Location:Meguro,Tokyo
Area:Total:65m2
Function:House
Type:Renovation
Design:Krew architects/Tadashi Kawarasaki
Photo:Krew architects/Tadashi Kawarasaki
素材の質感と連続性を活かした住まいの改修

マンションの1住戸の改修計画である。
改修前は細かく仕切られ、狭く暗い印象を持つ空間であった。
本計画では、素材の力強さを活かしながら、奥へと連続する一体的な空間へと再構成している。

玄関・土間
既存の玄関ドアを活かしつつ、広めのモルタル仕上げの土間を設けた。
自転車もそのまま停められる実用的なスペースである。
左側の大きな開口部には、将来的に寝室として使用することを想定しブラインドを設置。
足元には間接照明を組み込み、素材の陰影を際立たせながらエントランスを演出している。

連続するワンルーム構成
玄関から奥へと続く空間は、可能な限り視線を遮らない構成とした。
連続するワンルーム的な広がりによって、視覚的な開放感と十分な採光を確保。
改修前の閉塞感を一掃している。

素材の選択
床材にはヒッコリーの無垢フローリングを採用。
自然オイル仕上げにより木の質感を残し、ランダムなサイズで張る乱尺貼りとすることで、空間にリズムを与えている。
玄関収納背面には、職人の手仕事の痕跡をあえて残したモルタルの腰壁を設置。
オープンキッチンも同様に、粗さを感じさせるモルタル腰壁で包み込んでいる。

建具と色彩
空間のアクセントとなるのは、パステルグリーンの特注間仕切り引き戸。
製作上生じる継ぎ目を隠すのではなく、あえてデザインに取り込み、グラデーションのツートンカラーとして表現した。

視線と風の抜け
個室の向こうには中庭があり、住戸の端から端まで視線が抜けていく構成となっている。
すべての建具を開放すると、住居内を心地よい風が通り抜ける。

閉じていた空間をひらき、素材の力強さと光・風の流れを取り戻した改修である。

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